免疫力について
同じ環境にいても、風邪を引きやすい人と、ほとんど風邪を引かない人がいます。この違いを生むのが免疫力の差です。
免疫力とは、生体の防衛システムで、病気に対する抵抗力のことを言います。抵抗力には病気に罹りにくいだけではなく、病気に罹った場合にそれと戦う力も含まれています。
免疫力が強いと、風邪やインフルエンザ、生活習慣病、がんなどを予防することに繋がります。免疫力を高めるためには生活習慣が重要です。
①質のよい睡眠をとるようにしましょう。
睡眠の乱れによって免疫力は低下します。よく眠れなくても体を横にして休めているだけで、免疫力は高まると言われています。20分くらいの昼寝でも免疫力は高まります。
②適度な運動をしましょう。
体を温め免疫力を高めるためには、適度な運動が効果的です。ウオーキングなどの軽めの有酸素運動の継続が、免疫力を高めると言われています。
③笑いましょう。
笑うことも免疫力と繋がっています。笑いは、脳に刺激を与え、NK細胞の働きを活発にし、がん細胞などを攻撃します。作り笑顔の場合でも、NK細胞の働きが活発になるそうです。
④ストレスをためないようにしましょう。
たまったストレスをそのままにしておくと、免疫細胞が減少したり働きが抑えられ、免疫力が低下してしまいます。体を休めたり、趣味や旅行、スポーツ等でストレスを発散させることが大切です。
⑤バランスのよい食事を心掛けましょう。
栄養のバランスがとれた食事を心掛けることにより、免疫力を強化することができ、たとえ病気になったとしても症状は軽くすみ、回復も早まります。
加齢による免疫機能の低下は避けられませんが、日常生活に留意して、病気予防のためにも免疫力を高めましょう。
※転載 厚生労働省ホームページより 薬剤科 森田睦子著